業界ニュース

ジャパンインターナショナルボートショー2019 リポート

2019/03/20

2019年3月7~10日の4日間にわたって「ジャパンインターナショナルボートショー2019」が開催されました。パシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナの2会場に合わせて出展社 230社 / 展示ボート等約 260 隻が集まりました。その中で注目度が高かった艇をご紹介します。

ヤマハ SR330

クルージングボート建造では、常に世界を追いかけてきた日本のビルダー。だが、日本を代表するトップビルダーYAMAHAが開発したのは、日本のゲレンデ、日本人の感性、日本的なマリンライフに合わせた日本のマーケットのためのピュア国産ボート「SR330」。世界トップのシェアを誇るヤマハ船外機を搭載し、高剛性の船体により、トップスピードは43ノットを誇る。オープンバウや全面フラットデッキは、花見クルーズや花火クルーズに最適。スタイリッシュなデイクルーザーは、トーイングやフィッシングもこなす。オープンデッキでありながら、日本の法規に合わせた設計により沿海区域も取得でき、離島クルーズやライトローリングも可能にした。すべてを高い水準で満足させることができる究極の日本的マルチパーパスボートだ。

 

レクサス LY650

ついにベールを脱いだレクサス・ヨットの市販モデル。2017年1月、カッティングエッジなデザインで世界の注目を集めたコンセプトモデル「LEXUS Sport Yacht Concept」の発表から2年の歳月を経て、完成に近づくレクサス・ヨット。数ヶ月後には実艇がアメリカで進水し、ワールドプレミアされると発表された。レクサス・ヨットの全長は65フィート。ルーミーなサロンとフライブリッジを有するヨーロピアンなサロンクルーザー。現在公表されているCGやスケールモデルを見ると、ディテールのデザインやカラーリングはコンセプトボートの流れを汲むもの。メタリックカラーのハルにハルサイドの大型ウィンドウ、バウのラウンジソファーやサロンのアフトギャレーは、60フィートクラスの世界的トレンド。日本ブランド初となるワールドクラスのモーターヨットの登場が今から待ち遠しい。

 

ヤンマー EX38FB

2015年8月に発表され、憧れの外洋フィッシングボートとして高い人気が続くEX38。ヤンマー伝統のシーワージネスとフィッシャビリティーに、デザインと居住性が加わり、ボートオブザイヤー2015の国産大型艇部門を受賞。そのEX38にフライブリッジモデルが登場し、ショー会場でもフィッシングファンからは、羨望の的として注目されていた。EX38FBは、ハードトップのバランスを崩すことなく、視認性が良く快適なフライブリッジを搭載し、スポーツフィッシングの戦闘力を向上。そして、今回のボートショーの初日に発表されたボートオブザイヤー2018では、BEST FISHINGBOAT 部門賞を受賞。ヤンマーEX38FBの実力は高く評価された。

 

プリンセス60

イギリスを代表するビルダーPRINCESS。ヨーロッパや北米だけでなく、中国やシンガポール、タイなどアジアでも人気の高い世界的なヨットビルダー。35フィートのオープンボートから40メートルのヨットクラスまで7クラス23モデルをラインナップ。展示されていたのはプリンセスの世界観を体感できる60フィートのフライブリッジモデル。プリンセスらしいトラディッショナルで気品のあるスタイリングを残しつつ、メインサロンやフルビームのマスターステートルーム、バウバースなどすべてのキャビンに大型のウィンドウが取り入れられている。現代的で明るいキャビンに、ナチュラルカラーのファブリックが使われ、落ち着いた空間がデザインされている。また、高い剛性と計算されたボトムデザインにより、安定したマニューバーを描く。すべてが上質にまとめられている。

 

バイキング 52コンバーチブル

ニューヨークから南におよそ100マイル。ニュー・ジャージー州を流れるBass川にその巨大なファクトリーがある。1964年から現在までに4000隻以上を建造するスポーツフィッシングボートのトップビルダー。プロダクションスポーツフィッシャーの中で、最大の規模を誇るファクトリーには最新のファシリティーが整い、安定した高品質のボートが建造されてきた。トンネルハルが用いられた最新のボトムデザインに、伝統のダブルチャイン。エンジンルームの加熱を抑える換気システムやビルジ排水システム、整理された配管や配線など細部まで機能的。メザニンシートやフィッシュボックス、ベイトタンクなどバトルシップとしての充実した装備。そして、美しい木部とファブリックが調和するヨットクラスのインテリア。すべては多くの建造経験からたどり着いたもの。信頼性の高さこそVikingが選ばれる理由だ。

 

デルフィア エスケープ 1150 ヴォヤージ

ヨーロッパで最も注目され、急成長を続けるポーランドビルダーの一つDELPHIA。北欧では、湖や運河でファミリーとともに楽しむウィークエンドボートが人気。ピクニックやランチクルーズ、日光浴やボートステイ。森と湖の大自然の中でスローライフを過ごすための小さなエンジン、低燃費のボートがポーランドスタイル。8.5メートル〜13.5メートルのラインナップの中で主力は、10.8メートルのハードトップタイプ。この同じ10.8メートルには、タイプの違う3モデル、1080S、1100S、1150Vがある。ゲレンデや遊び方に合わせて、選べるようになっている。中でも1150Vは最もスピードが出るプレーニングボートタイプ。ポーランド国内のマーケットではなく、世界的なニーズに応えるために開発されたプレーニングボート。それがESCAPE 1150 VOYAGEだ。

 

ベネトウ グランツーリスモ 50

GranTurismoは、フランスのボートビルダーBeneteauが建造するクーペタイプのスポーツクルーザー。快適なアコモデーションとスポーティーな走りを両立させたGT50は、クーペのスタイリングを持ちながら、GTシリーズ唯一のフライブリッジが搭載されたモデルとして人気が高い。パワートレインには、コンパクトなPODドライブ「ボルボIPS600」を搭載。50フィートというサイズながら、ヨットクラスと同じように、トランサムゲートからアフトデッキのガレージにハードボトムのインフレータブルボートを格納することができる。テンダーに加え、トランサムのBBQグリルと昇降式のトランサムステップの組み合わせで、アンカーリングが楽しくなるはずだ。また、アフトデッキとキャビン内のフロアやソファーは同一のデザインが使われ、連続した広大なアウトドアリビングに。洋上パーティーを盛り上げてくれるだろう。

 

 

ラグーン 40

カタマランの安全性を高め、デザインに革命を起こしたBeneteau Groupの LAGOON。新しいビルダーやニューモデルが飛躍的に増えるカタマランビルダーをリードし、ベンチマークとして世界に広めてきたトップビルダー。そのラインナップは38フィート〜77フィートのセーリングカタマラン12モデルと63と78のモーターカタマラン2モデル。中でも40フィートのLAGOONは、広さと取り回しのバランスが人気のモデル。アフトデッキ全周に備えられたソファーとアフトデッキに向けられたカウンターギャレーは人気のレイアウト。全周をバーチカル・ウィンド・シールドから視認できる明るいメインサロン。広く、ローリングが少なく、ヒールのないLAGOONは、ファミリーにも優しい洋上の別荘となる。

 

アジムット 50FB

世界のヨットデザインをリードするイタリア。中でもカッティングエッジなスタイリングにエクステリア、そして、ミラノサローネから飛び出してきたようなモダンインテリア。常に新しい造形、新しい素材、常識を打ち破る色彩を取り入れ、世界のヨットデザインに影響を与えてきたAZIMUT。今回のショーモデルは、AZIMUTの中心的存在フライブリッジ・コレクションの中で、最も小さいサイズとなるAZIMUT 50FB。40フィート〜35メートルと幅広い6つのコレクションに26モデルがラインナップ。単独ブランドのラインナップとしては。世界最強のビルダーであることは間違いない。AZIMUTのフィロソフィーが凝縮したスモールラグジュアリーAZIMUT 50FBで、イタリアンサロンクルーザーの世界観に触れてみてはいかがだろうか。

 

ジャノー NC 9

フランスのボートビルダージャノーは、Beneteu Groupのボートビルダー。セールボート14
モデル、モーターボート25モデルを建造し、ハードトップのNCシリーズだけでも、インドードとアウトボードを合わせて9モデルを建造する。そのインボードモデルの最小モデルがNC9。NC9の全長は9.43メートル。デザインはジャノーのセールボート、NCシリーズの他にワンオフのメガヨットデザインも手がけるGarroni Design。NC9においては10mに満たない限られた空間に、快適に過ごすためのギミックが各所に仕掛けられている。その一つが、アフトデッキのソファー。トランサムボードを兼ねたソファーは、後方にスライドし、アフトデッキが広がる。さらに、背もたれが倒れ、サンベッドに早変わり。また、ダイネッティー後方座席の背もたれを前に倒し、キャビンドアを開放すれば、アフトデッキのソファーと向かい合わせのソファーとなる。他にはダイネッティーの前方座席が前に倒れ、バウ方向を向いたパッセンジャーシートに早変わりする。サイズ以上の価値を感じさせてくれる。

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